今日の日経新聞の夕刊 (平成30年6月22日付) に、米国の研究チームがアルツハイマー病患者800人の脳組織を調べたところ、ヒトヘルペスウイルス6A型と7型が活性化した痕跡が見つかったという記事が出ています。1歳までに感染する突発性発疹の原因がヒトヘルペスウイルス6B型 (6A型ではない)、2歳以降に感染する2回目の突発性発疹の原因がヒトヘルペスウイルス7型です。6A型は6B型によく似たウイルスですが、突発性発疹の患者から見つかるのはいつも6B型なので6A型が何かの病気を起こすかどうかはよく分かっていません。6A型、6B型、7型は5歳頃までにほぼすべての人が感染する、非常にありふれたウイルスです。この記事の内容が正しいとしたら、一体どうやって6A型と7型がアルツハイマー病を起こすのか、今後の研究の進展が待たれます。
渡邊 孝宏
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